水圏動物学研究室のご紹介
教授 山本直之
本研究室は、1951年2月名古屋大農学部設置と同時に雨宮育作学部創設委員を教授とする水産学教室(水圏動物学研究室の前身)として発足した。雨宮教授の停年(1958)後は、田村保教授(1981年停年)、小栗幹郎教授(1994年停年)、丹羽宏教授(2001年退官)がそれぞれの分野で魚類生理学の発展に寄与されてきた。水産学教室は1993年の学部改組の際、それまでの共通講座から資源生物環境学科動物専修系の一分野となり、講座名称も動物比較情報学研究室に変わった。その後、研究室は1997年大学院重点化(再編成)の中で、生物機構・機能科学専攻生物機能分化学講座の一分野となった。2002年4月に三重大学から赴任された宗宮弘明教授(2010年定年)は、魚類の感覚系と発音系を中心に研究を展開された。また、2006年4月に研究室の独自性を出すために、研究室の名称を水圏動物学に変更を行った。その後2018年に大学院改組に伴って、動物科学専攻の研究室として現在に至っている。
現在のスタッフは、山本直之(教授)、阿部秀樹(准教授)、 後藤麻木(助教)に加えて、2020年(令和2年)4月に着任した萩尾華子(YLC特任助教)を加えた4名である。大学院生を含め研究室の学生は例年10人程度である。現在のところ、日本には魚類の神経系全般に亘って本格的に研究している場所は見当たらないので、当研究室を魚類や水圏動物の神経系、感覚系、運動系、行動を研究するセンターにしたいと、スタッフ・学生一丸となって日々実験に勤しんでいる。
魚類の神経系、感覚系、行動に興味があり、やる気のある学生を大歓迎します。大学院博士前期課程の入学試験は毎年8月終わり頃にあります(研究科ホームページを確認のこと)。大学院の場合は受験前に担当の教員とよく議論することが重要なので、興味をお持ちの際には、気楽な気持ちで見学においで下さい。連絡はeメールでお願いします(nyama_agr.nagoya-u.ac.jp _には@を入れてください)。